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歴 史
 ハエ幼虫(ウジ)が傷治療に有効であることは数千年前も前より人々に広く認識されていました。 実際にはオーストラリアの原住民(Aborigines)は数千年前より創を清浄にするために、これを使用していました。

ビルマの伝統医は傷をウジ、泥と濡れ草で覆い治療していました。またアメリカ先住民(Mayan Indians)は、動物の血を漬け乾かした布で創を覆うことにより、傷にウジを湧かせて、傷を治療していました。

近代にいたっては、戦争中、マゴットの涌いた創の方が速く治癒し、結果的にその兵隊は命が助かった事を多くの軍医は目撃してきました。

例えばウィリアム バゥア教授(ジョンホプキンス大学整形外科)は,戦地から帰って実際にマゴット治療を米国内で広めた最初の医者です。 彼の良好な結果は1931年に報告されています。

その後、抗生物質と外科治療が進歩した1940年代にいたるまで、マゴット治療は何千という医療機関で実践され、良好な結果を得てきました。

1990年代になり抗生物質の多用乱用により抗生物質抵抗性の感染性潰瘍が出現し、糖尿病、動脈硬化症等の潰瘍の原因となる疾患が増加、重症化し、これらの難治性潰瘍治療に難渋することとなりました。 そこでマゴット治療の有効性が再び脚光を浴びたのです。

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